心のクセ=バイアスが関係していることが多いんです。
そしてそれを科学的に研究するのが、「行動経済学(Behavioral Economics)」です。
行動経済学とは?
行動経済学とは、心理学と経済学を組み合わせた学問。
簡単に言うと、「人がなぜ合理的じゃない選択をするのか?」
従来の経済学はこう考えます:
人はいつでも冷静に、損得を計算して、最も得になる選択をする。
例えば、レジ横のチョコに手が伸びる「衝動買い」
レジ前の商品は「ついで買い」を狙った、いわば心理トラップ。
これは「感情が意思決定に大きく影響している」ことを示す典型例です。
プロスペクト理論
以前と重複しますが説明。
人は「得をする」よりも「損をしたくない」という気持ちが強い。
「今買わないとチャンスを逃すかも」という感覚が購買行動を後押しします。
サンクコスト効果
すでに払ったお金や時間が「もったいない」と感じて、判断がにぶくなる現象。
バンドワゴン効果
「みんながやっていることには価値がある」という心理。
SNSでバズってる商品が売れるのもこれ。
行動経済学が活用されている場面
分野 活用例
マーケティング 限定品・割引・キャンペーン・サブスク設計
公共政策 ワクチン接種のリマインド通知、節電促進など(ナッジ理論)
金融教育 無意識な浪費・投資判断ミスの改善
ヘルスケア 禁煙アプリ、運動習慣の設計、健康的な食事選択を促すレイアウトなど
「理屈」より「心」で動く私たち
行動経済学はこう問いかけてきます
人はそんなに理性的ではない。
でも、非合理な行動には意味や理由がある。
これは、経済学というより人間理解の学問でもあります。
まとめ
人は感情に動かされる存在
だからこそ、行動経済学は“気づき”を与えてくれる
行動パターンを知ることで、「ムダづかい」「後悔」「流される行動」を減らせる
今、一番関心がある学問かなぁ!