人生には、立ち止まる時間も必要ですね。
今回読んだのは、長月天音さんの『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』です。
人との別れや、心に抱えた寂しさ。
そんな気持ちに、そっと寄り添ってくれる作品でした。
どんなお話?
舞台は、長野県の善光寺門前。
そこにある小さなお店が「おやすみ処 にしさわ商店」です。
ここには、さまざまな事情を抱えた人たちが訪れます。
大切な人を亡くした人。
愛犬との別れを経験した人。
それぞれの人生には、それぞれの物語があります。
全5話の連作短編集です。
読んで感じたこと
人は、大切なものを失うと、簡単には前を向けません。
忘れようとしても忘れられない。
元気を出そうとしても、気持ちがついてこない。
そんなことってありますよね。
でも、誰かと話したり、おいしいものを食べたり。
何気ない時間が、気持ちを少し変えてくれることもある。
この作品を読んで、そんなことを感じました。
それに、お店という舞台設定がいいんですよね。
偶然出会った人たちが、食事を通じて少しずつつながっていく。
こういう人間模様には、ついつい引き込まれます。
まとめ
『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』は、人との別れや心の傷を描いた温かな物語です。
無理に元気にならなくてもいい。
自分のペースで進めばいい。
そんなメッセージを感じました。
おわりに

オイラは思いました。
長月天音さんは、「ほどなく、お別れです」シリーズで
読んで、土地勘のあるお話で読みやすかった。
人生には、目的地に向かって進む時間だけでなく、途中でひと休みする場所も必要なんだと。
急いで答えを出さなくてもいい。
おいしいものを食べて、誰かと話して、ちょっと笑う。
そんな時間があってもいいですよね。
それにしても、こんなお店が近所にあったら、常連になっちゃうだろうなぁ(笑)
本日の川柳
人間は 面倒だけど おもしろい