勉強や実験で「測定値」と「確定値」という言葉を見たことはありませんか?
なんとなく似ているけど、実は意味が大きく違います。
測定値とは?
測定値は、その名の通り「測ったときに出てきた値」のこと。
たとえば、温度計で水の温度を測ったら「25.3℃」と出たとします。これが 測定値 です。
でも実は、測定値には「ちょっとした誤差」がつきものです。温度計の目盛りを読むときの角度や、機械の精度の限界で、完全に正確とは言えません。だから、測定値はあくまで「実際に得られた数字」であって「真実の値」ではないのです。
確定値とは?
一方で、確定値とは「測定した値を整理して、一番信頼できると判断した値」のことです。
たとえば、同じ水の温度を10回測ったら「25.3℃、25.4℃、25.2℃…」とバラつきが出ますよね。 その結果を平均したり、外れた値を除いたりして「この条件なら 25.3℃ が妥当だろう」と決めた値が 確定値 です。
つまり、確定値は「誤差を考慮したうえでまとめられた、代表的な値」と言えます。
誤差との関係
ここで大事になるのが「誤差」という考え方です。
偶然誤差 … 測るたびに少しずつ変わる誤差(例:目の読み取り方の違い)
系統誤差 … 計測器自体のクセでいつも同じ方向にズレる誤差(例:温度計が少し高めに出る)
測定値は、こうした誤差を必ず含んでいます。
だからこそ、何度も測ってデータを整理し、最終的に「確定値」を決める作業が必要なのです。
レポートでの書き方
理科や科学実験のレポートでは、測定値と確定値を混同しないことが重要です。
測定値を書くとき
「10回の測定値を表にまとめる」など、得られた数字をそのまま記録する。
確定値を書くとき
「測定値の平均を取り、25.3℃を確定値とした」といったように、整理して代表値を示す。
誤差も記す
「25.3±0.1℃」のように、確定値と誤差をセットで表記すると、データとしてより信頼性が高まります。
日常生活にたとえると
たとえば、友達と待ち合わせするときの時計を思い出してください。
あなたのスマホの時計は 10:00
駅の電光掲示板は 10:01
腕時計は 9:59
これらはすべて「測定値」です。
微妙に違いますが、大体「10時ごろ」だとわかりますよね。 みんなの時計を見比べて「10:00が一番正しそう」と判断したときの時間、それが「確定値」にあたります。
まとめ
測定値 … 実際に測ったときに出てきた値(誤差を含む)
確定値 … 測定値を整理して、もっとも信頼できると判断した値
誤差 … 測定値と確定値を区別するカギとなるもの
勉強や実験で数字を扱うとき、「ただの測定値」と「まとめた確定値」、そして「誤差」を区別できると理解がグッと深まりますよ。
おわりに
オイラ的には、「測定値は生の数字、確定値は信じていい数字だなぁと思う。」
本日の川柳
測定値 胸のカップは 盛りすぎて