とてもユニークで「月がいつも同じ顔を見せる」理由にもつながっています。
月の自転とは
自転=自分で回ること(コマのようにグルグル回転)
月は地球の周りを回りながら、自分自身も1回転しています。
その周期は約27.3日(恒星月)。
地球の自転は1日ですが、月はとてもゆっくり回っているのがポイント。
月の公転とは
公転=地球のまわりを回る動き
月が地球のまわりを1周するのも約27.3日。
自転と同じ周期で回っています。
つまり
月は自転にかかる時間=公転にかかる時間
だからいつも同じ面だけが地球に向いている!
これを同期回転(潮汐ロック)と呼びます。
なぜ同期したの?
昔は月ももっと速く自転していました。
しかし、地球の引力(潮汐力)がブレーキとなり、
長い年月の中で「自転=公転」にそろったのです。
地球と月の重力の綱引きの結果、現在の状態が安定していると考えられています。
地球と月の関係
項目 地球 月
自転周期 約24時間 約27.3日
公転周期 365日(太陽のまわり) 約27.3日(地球のまわり)
特徴 1日で昼夜が変わる 同期回転で同じ面を向け続ける
ちょっと面白い話
月の裏側は「ダークサイド」と呼ばれるけれど、光が当たらないわけではない。
地球から見えないだけで、太陽の光はちゃんと当たります。
月は少しずつ地球から遠ざかっており、1年に約3.8cmずつ離れていることもわかっています。
疑問をまとめると
月は自転と公転がぴったり同じ
だから、地球からはいつも同じ顔しか見えない。
これは地球と月の重力が長い時間かけて作った、宇宙の絶妙なバランスでは、なぜ日本でもオーストラリアでも同じ模様に見えるのか
地球上のどこから見ても、月はほぼ同じ方向に同じ面を向けているため、
世界中どこにいても同じ「表側」を眺めることになります。
オーストラリアでは日本と比べて地球の裏側(南半球)から見上げる形になるので、
上下が逆さまに見えるような感じになりますが、
見えている模様(「ウサギ」や「カニ」などのクレーター)は同じものです。
ポイント
自転=公転という特殊なバランス → 潮汐力(地球の重力)が長い年月をかけて月の回転を「引き伸ばした」結果。
地球上のどこにいても「表側」は同じだけど、見える角度(上下左右)は観測地点で変わる。
だから、日本の月ウサギはオーストラリアでは逆立ちしたウサギに見えるなのです。
おわりに
疑問に思うことはちゃんと調べると、酒のつまみになる。
本日の川柳
離れても いつも視線が こちら向き