空を見上げると星や惑星が浮かんでいるように見えますが、宇宙では重力という見えない力が働いているからこそ、天体たちは動き回りながらも宇宙空間でまとまって存在できるんです。
重力とは
重力とは、物体同士が引き合う力のことです。
地球上では、私たちが地面に立っていられるのも、物が落ちるのもこの力のせい。
つまり、重力は「物を引っ張る見えない糸」のようなものです。
宇宙での重力の役割
宇宙では、重力がなければ惑星は太陽のまわりを回らず、衛星も惑星のまわりを回ることができません。
地球の重力 → 月を引きつけて軌道にとどめる
太陽の重力 → 惑星を太陽系に束ねる
重力があるからこそ、宇宙はバラバラにならず、秩序ある動きを見せているんです。
面白い豆知識
重力は距離が離れると弱くなる
惑星や衛星の間は何万キロも離れています。距離が遠くなるほど引っ張る力は弱くなるので、天体の動きも少しずつ変わります。
重力の強い星ほど“時間の流れ”も変わる
アインシュタインの相対性理論によると、重力が強いところでは時間がゆっくり進むんです。ブラックホール付近では、時間の流れが地球とはまったく違います。
無重力は宇宙だけの現象ではない
宇宙飛行士が「無重力」と呼ぶ状態も、実は完全に重力がないわけではありません。地球の重力が遠くで弱くなって、自由落下している状態を“無重力に感じている”のです。
まとめ
宇宙の重力は、天体同士を引きつけて宇宙の秩序を保つ見えない力。
重力があるからこそ、惑星は太陽のまわりを回り、衛星は惑星のまわりを回ることができます。
夜空を見上げるとき、光る星や月がその力でつながっていると思うと、宇宙がぐっと身近に感じられます。
ブラックホールとは
ものすごく重い質量が極端に小さな領域に押し込められた天体のことです。
「重力があまりに強く、光すら逃げられない天体」です。
直接見ることはできなくても、周囲の星やガスの動きや放出されるX線などからその存在が確かめられています。
本日の川柳
惑星で うっかり放尿 宙を漂う