「偏向誘導質問(へんこうゆうどうしつもん)」とは、
質問の言い方によって、答える人の考えや印象を特定の方向へ導いてしまう質問のことです。
一見ただの質問のようでも、
言葉の中に誘導のしかけが隠れているのが特徴です。
たとえばこんなパターン
「あなたは政府の失敗した政策についてどう思いますか?」
この質問、すでに失敗したと決めつけていますよね。
聞かれた側は無意識に「そうだね、失敗だと思う」と否定的に答えやすくなります。
もし中立的に聞くなら、
「あなたは政府の政策をどう評価しますか?」
このようにすれば、答える人の自由な意見を引き出せます。
なぜ問題なのか
偏向誘導質問の怖いところは、
質問の段階で答えがある程度決まってしまうことです。
報道番組やアンケートでは「多くの人がこう答えました」と紹介されても、
その質問が誘導的なら、
答えではなく演出された結果になってしまいます。
つまり、質問者の意図次第で世論さえ作れてしまうのです。
日常会話にも潜む「誘導」
偏向誘導質問はニュースだけではありません。
日常会話でも、気づかないうちに使っていることがあります。
「疲れてるのに、まだ残業するの?」
→ 相手をやめた方がいい方向に誘導しています。
「こんなに頑張ってるのに、誰も褒めてくれないよね?」
報われていないという感情を引き出そうとしています。
このように、言葉には思っている以上の力があるのです。
見抜くコツ
・質問に決めつけの言葉が入っていないか?
・聞かれる側の自由な意見が残っているか?
・感情的な言葉(失敗・悪い・ひどい)が混ざっていないか? この3つを意識するだけで、ニュースやSNSを見る目が変わります。
おわりに
オイラも日常会話の中で偏向誘導してるかもって思った。
あそこの美味しいラーメンスープって豚骨と魚介類を混ぜているよね?
人によっては魚介類の香りが嫌いな人もいるのに、美味しいと決めつけてしまう
これも同じだね!