脳梗塞を経験し、治療を終えて自宅での生活に戻る。
本来なら「ここからはゆっくり回復だ」と思いたいところですが、現実はそんなに簡単ではありません。
リハビリ環境が変わり、むしろ悪くなったように感じる日々
病院にいた頃は、専門スタッフとのリハビリが毎日ありました。
しかし自宅療養になると、リハビリ時間はどうしても減ってしまいます。
そのうえ、後遺症による身体の動きやむくみ、疲れやすさが目立ち、
「前より悪くなっているのでは?」という不安に襲われることもあります。
周りからは「ゆっくり休んで」と言われても、
本人にとっては決して休んでいるだけではありません。
毎日が、後遺症との真剣勝負です。
人との距離が開き、孤独感が深まる
病院では看護師さんやリハビリスタッフ、同じ患者さんなど
人とのつながりが自然とありました。
ところが自宅生活になると、
友人や仕事仲間との距離が急に遠くなることがあります。
連絡が減り、会う機会も減る。
自分だけが社会から離れてしまったようで、
疎外感や孤独感がふと胸に押し寄せてきます。
自由な時間は増えたのに、心は満たされない理由
自宅療養は「自由時間が増える」という見方もできます。
ただ、その時間を心から楽しめる人は多くありません。
なぜなら、
「時間はあるのに改善しない身体」
「社会とのつながりが薄れ、取り残される感覚」
これらが心に重くのしかかるからです。
自分だけが止まってしまったような焦りと葛藤
リハビリしていた頃より体が動かない
むくみや疲れが改善しない
社会から遠ざかっていく
スキルもアップデートされていない
そんな状況が続くと、
自分だけが時計を止めてしまったような焦りが生まれます。
しかし、それは決して甘えでも弱さでもなく、
脳梗塞の後遺症を抱える人が誰でも感じやすい、とても自然な感情です。
これは「戻る時間」ではなく、「整える時間」
自宅療養は、病院のように常に前に進む感覚はありません。
でも、だからこそ今は、
身体の小さな変化に気づく
生活リズムを整える
無理のない範囲でできることを続ける
気持ちの揺れを自分で把握する
といった、次の回復に必要な土台作りの時期とも言えます。
「良くなっていない」と感じる日が続いても、 あなたの体と心は、ゆっくりと環境に適応しながら整っている最中です
まとめ
脳梗塞の後遺症は、自宅に戻るとむしろ後退したように感じることがある
リハビリの減少や環境変化が不安や孤独感を強める
時間があっても心は軽くならず、焦りが生まれやすい
それらはすべて自然な反応
自宅療養は「整える期間」と捉えることで、少し心が楽になる
おわりに
退院して一年が経ちました、脳卒中を経験した患者さんの後遺症は個別に違います。
何を想うかも違いますが、突然に当たり前の日常が変わります。
気にしてくれる人との繋がりが有難く励みになります。
本日の川柳
話し相手 それも立派な 支援です