最近、
「やばい」「メンヘラ」「あたおか」「無理」「エグい」など、
とても便利で、短くて、強い言葉がよく使われます。
たしかに一瞬で気持ちは伝わります。
でもその一方で、こんな感覚はありませんか?
「で、結局なにがどうやばいの?」
「なにがつらいのか、どこがしんどいのかが分からない」
つまり
便利な言葉ほど、思考を省略しやすい。
だからこそ今、いちばん大事なのは「言語化」だと感じています。
言語化とは何か?
言語化とは、
自分の中の曖昧な感情・違和感・考えを、具体的な言葉に分解していくことです。
たとえば
「やばい」→ 何が?どんなふうに?どの程度?
「無理」→ 体力的に?精神的に?時間的に?
「ムカつく」→ 悲しい?悔しい?不安?軽視された?
こうやって言葉を細かくしていくことで、
自分の状態がわかる
他人に正しく伝えられる
問題を整理できる
対処方法を選べる
ようになります。
エビデンス:言語化の効果
心理学・認知科学の分野では、言語化の効果ははっきり示されています。
① 感情のラベリング効果
UCLA の研究では、
感情を言葉にするだけで、扁桃体(不安や恐怖の中枢)の活動が下がることが示されています。
「言葉にする=心を落ち着かせる行為」でもある。
② 自己理解がストレス耐性を高める
感情や思考を言語化できる人ほど
ストレスに強い
衝動的に行動しにくい
対人関係が安定しやすい
という傾向があることが複数の研究で示されています。
③ 曖昧な言葉は認知を止める
「やばい」「無理」などの評価語は、
脳にとっては「もうこれ以上考えなくていい」という思考停止のサインになりやすい。
だから便利だけど、
思考も対話もそこで止まりやすい。
便利な言葉が「薄っぺらく」感じる理由
あなたが感じた
「薄っぺらい」「何を伝えたいのかわからない」
という違和感は、かなり正確です。
それは、
具体性がない
文脈が削られている
主観は強いが情報は少ない
からです。
言葉が強い=伝わる、ではない。
言葉が具体的=伝わる。
ここがいちばんのポイントです。
まとめ
言葉にできない感情や考えは、存在していないのと同じ。
言語化することで、モヤモヤは「問題」になり、問題は「対処」できる。
雑な言葉は思考を雑にし、丁寧な言葉は思考を深くする。
だから言語は、ただの表現ではなく「思考の道具」である。
おわりに
正直に言うと、
「やばい」「メンヘラ」「あたおか」みたいな言葉が悪いとは思っていません。
楽だし、ノリもいいし、場が回ることもある。
でも、それだけで済ませ続けると、自分の中身が育たない。
自分が何に傷ついて、何に怒って、何を大事にしているのか。
それを言葉にしないままだと、だんだん「自分が何者か」も分からなくなる気がしました。
だからオイラは、このブログを書きたかった。
薄っぺらい言葉の外側じゃなくて、もう一段奥の本音を拾いたかった。
言語化って、めんどくさい。時間もかかるし、しんどい。
自分を雑に扱わないための、いちばんシンプルな方法なんだと思います。
本日の川柳
川柳で 言語化してる 気になって