小説『蜜蜂と遠雷』上下巻、読了報告!

こういうのでいいんだよ

著者 恩田陸

いやぁ……長かった。

でも、不思議と「長かったなぁ」という感じがしない。

むしろ、

「もう終わっちゃったの?」

そんな感じでした。

ピアノ、全然わからないんですけど

正直に言います。

ピアノのこと、そんなに詳しくありません。

楽譜も読めません。

クラシック音楽にも、ものすごく詳しいわけじゃない。

なのに読んでいると、

「今、ピアノ鳴ってる?」

そんな感覚になるんですよね。

もちろん鳴ってません。

静かな部屋で読んでます。

でも、頭の中では音が鳴っている。

文章なのに音楽が聞こえてくる。

これ、どういうことなんだろう?

登場人物がまた面白い

コンクールに挑む若者たち。

才能がある人。

努力してきた人。

一度ピアノから離れた人。

それぞれ事情が違う。

だから、

「誰が一番すごいんだ?」

という単純な話にならないんですよね。

読んでいるこっちも、

「才能って何だ?」

「努力って何だ?」

なんて考え始める。

でも、そんな難しいことを考えながら読んでいるうちに、

いつの間にか次のページをめくっている。

これが恩田陸さんの面白さなのかな。

「才能がある人」だけの話じゃない

個人的には、ここが好きでした。

才能のある人だけを見ていると、

「才能があるっていいなぁ」

で終わってしまう。

でも、この物語には、

思うようにいかない人もいる。

迷う人もいる。

一度やめた人もいる。

だからこそ、

「自分だったらどうするかな」

と考えてしまう。

ピアノの話なのに、

いつの間にか自分の人生の話になっている。

こういうところが、いいんですよね。

恩田陸さん、やっぱり好きだな

以前も書きましたが、

「今、一番好きな作家さんは?」

と聞かれたら、

自分は恩田陸さんと答えます。

『蜜蜂と遠雷』を読んで、

やっぱり好きだなぁ、と再確認しました。

物語の中に入っていくというより、

気がついたら、その世界に座っている。

そんな感じ。

そして今回は、

ピアノのことを知らない自分まで、

コンクール会場に連れて行かれました。

まとめ

『蜜蜂と遠雷』は、

ピアノコンクールの話。

でも、それだけじゃない。

才能、努力、挫折、再出発。

そして、

「自分は何をやりたいんだろう?」

というところまで考えさせられる物語でした。

……なんて、ちょっと偉そうに書きましたが、

一番強く残ったのは、

「文章なのに、音が聞こえるってスゲぇな」

だったりします。

おわりに

オイラは思いました~。

小説って、

知らない世界に連れて行ってくれるから面白い。

今回はピアノの世界。

でも、ピアノを知らないオイラでも楽しめた。

ということは、

詳しいかどうかなんて、案外どうでもいいのかもしれない。

読んで

「なんか面白かったな」

それで十分。

本日の川柳

恩田陸 結局ここに 戻ってくる

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