実は、この作品。
小説より先に映画を観ています。
なので、読み始めると、
下北沢の街や劇場の雰囲気が、
自然と頭の中に浮かんできました。
若者たちが集まる場所。
夜の街。
ちょっとした会話。
そういう空気感が、
映画を先に観ていた自分にはイメージしやすかったです。
若者目線で描かれる「あの頃」
恋愛や友人関係。
仕事や将来への迷い。
若い頃ならではの、
「今は楽しいけど、この先どうなるんだろう」
という感じ。
若者目線で描かれているからこそ、
「ああ、こういう時期ってあるよな」
と思いながら読みました。
そして面白かったのが、
若い頃の出来事って、
その時は何でもないことでも、
後になって妙に記憶に残っていること。
くだらない話をした夜。
誰かと過ごした時間。
失敗や後悔。
そういうものまで、
自分の「あの頃」になっていく。
昔に戻りたいのか?
読んでいて、そんなことも考えました。
「あの頃に戻りたい」
と思うことはあります。
でも、本当に戻りたいのかというと、
ちょっと違う気もする。
戻りたいというより、
「あの頃も悪くなかったな」
と思いたいのかもしれません。
『明け方の若者たち』は、
そんな自分の過去まで、
ちょっと思い出させてくれる作品でした。
まとめ
映画を先に観ていたので、
小説ではまた違った角度から、
若者たちの時間を感じることができました。
若い人が読めば「今」。
少し年齢を重ねた人が読めば「あの頃」。
読む人によって、
残るものが違う小説だと思います。
おわりに
オイラは思いました~。
「あの頃に戻りたい」じゃなくて、
「あの頃も、ちゃんと生きてたな」
そう思えたら、それでいい。
過去は変えられないけど、
思い出し方は変えられる。
そんなことを考えながら、
読み終えました。
本日の川柳
若かった それだけなのに まぶしかった